賃貸住宅なので清潔感をを失わずにかつ、人目をひく外観が必要です。一方で不特定多数の人が使うので最大公約数的な使い勝手、間取りも要求されるという建物です。
外観については、奇をてらわずにも、必要な設計条件を新鮮な目で眺めてゆく事で解法は色々見えてきます。
今回の敷地は開発の経緯で3mの遊歩道を挟んで何十戸という居室が対峙します。お互いに『窓=誰かが住んでいる』という思考ルートを壊す事をかんがえました。
600mmと言う既成品の外装材の製作寸法を、窓のモジュールに導入して製作しランダムに並べる事で、リビングとかダイニングが在るだろう、、、と言う、認識を壊しました。
尚且つ階毎に構成を微動させることで、共同住宅に在りがちな繰り返し積層されたと言うイメージを無くし、立面全体で一つの顔を作ることで、より居住者の存在を薄める事ができたと思います。
窓の大きさは必要な光の量を確保できるまで、窓モジュールの個数を増やせばいいので各居室では今まで通りに普通の生活ができるようになっています。
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